2010
07.21

バスマップにデザイン賞 仙台圏8大学、市と連携し作製

デザインに関するニュース

公共交通の利用促進を図る仙台市と仙台圏の8大学が連携して作製したバスマップが、日本モビリティ・マネジメント会議(JCOMM)の2010年度デザイ ン賞を受賞した。大学ごとに学生が中心となって掲載情報やデザインを検討し、それぞれの学生や教職員にとって使いやすいように工夫した点が評価された。同 賞の受賞は県内で初めて。

8大学は仙台白百合女子大、東北学院大、東北工大、東北生活文化大、東北大、宮城学院女子大、宮城教育大、宮 城大。
バスマップには通学路となるバスや地下鉄の路線図、料金、乗り場案内などを盛り込んだ。大きさはB4~A3サイズで、折り畳んで使えるよ うに気を配った。新入生や教職員らに配布した。
主要施設や困った時の連絡先といったキャンパスライフに役立つ生活情報、バスの乗車マナーも記 載。スクールカラーを基調としたデザインや手描きのイラストを施すなど、各大学とも特色を出している。
「学都」と称される仙台市は、人口約 103万人のうち大学生が約5%を占めると言われる。バイクや自転車などによる通学時の事故が比較的多いという背景もあり、市は08年度からバスマップづ くりを8大学に働き掛けていた。
事業費支援として、市は環境省の補助金を活用し、08、09年度に計約370万円を拠出した。今後、他の大学に も参加を呼び掛けていく方針。
奥山恵美子市長は20日の定例記者会見で「学生らしいユニークな視点が随所にあり、感心した。公共交通機関の利用 者増加を期待するとともに、若者の柔軟な発想と行動力を生かした取り組みを進め、元気な仙台をつくりたい」と述べた。
JCOMMは環境配慮型の 都市交通政策を研究する目的で、国土交通省と土木学会が共同主催する官民組織。広島県福山市で30、31の両日開かれるJCOMMの第5回会合で表彰され る。

河北新報より抜粋
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