2015
03.02

パンフレットの作り方

デザイン, 雑記

はじめに

パンフレットの作り方を考える時、パンフレットを作る為の企画書の存在が実は重要であるということはあまり知られていないように感じます。
何故重要か??
パンフレット作りに際しては多くの人が関わることになり、発注者様ご自身が社内でのすり合わせに苦労されるというケースが少なくありません。
広報担当者様主導で作成したパンフレットが営業部では評価が低い…とか。
社長様のお気に召さないものを作成してしまった‥‥とか。
そのような間違いが起こらないようにする為にもパンフレットを制作する際にはますはパンフレットを作る為の企画書作りを行っていただきたいと思います。
※ここでは、社内に専業のブランディング・マーケティングチーム、または外部に専属の広告代理店やコンサルなどブレーンやノウハウが無いケースを想定しています。

パンフレットとは?

一般的にパンフレットと呼ばれているものは、
中綴じになっていて、商品やサービスについて紹介・解説されているモノという共通認識でよろしいですよね。目的としては、「サービスの周知」だったり、「商品購買数を増やす」であったり、「顧客獲得」であったり。営利・非営利はありますが、全国に流通しているパンフレットは概ね営利目的のサービス・商品紹介が主目的であると仮定します。クオリティやデザインの好みの差はあるとしても、パンフレットの完成品の意図するところは変わらないわけですのでここでは「好感を得られるパンフレット」の完成を目的としてみます。

ターゲットの設定

「好感を得られるパンフレット」は誰から「好感」を得るでしょうか??
数多ある商品やサービスのそれぞれ、当然ではありますが、ターゲットは明確です。
店舗であれば、ヘビーユーザーの層やロイヤルカスタマーの層、または、新規に取り込みたい層であったり‥‥現状の商品やサービスが「刺さっている」層がまずはターゲットユーザーということになりますよね、新商品や新しいサービスであっても、開発時点でユーザーは設定されています。ですから具体的に何となくイメージできますよね。なので、「ターゲットの好感を得られるパンフレット」とは何かを考えたいと思います。

「ターゲットの好感を得られるパンフレット」を考える

この「ターゲットのイメージがズレていると、制作途中で混乱・迷走してしまった時に原点回帰する目印を失ってしまうことになりますので、まず初めに、ターゲット使用シーン期待する効果程度は制作目的に加えた上で、「ターゲットが良い商品や良いサービスと感じるパンフレット」を定義していきましょう。
たとえば漠然とした「理解しやすさ」は誰をターゲットにした「理解しやすさ」なのか?
たとえば漠然とした「おしゃれな感じ」は誰をターゲットにした「おしゃれ感」なのか?
年代・性別などで感じ方は異なりますので、ここではターゲットの具体的な年齢や性別なども想定して考え、可能な限りリアルなターゲットを設定してください。

「具体的なターゲットが好感を持っているであろうパンフレット」を考える

具体的なターゲットが決まったら、ターゲットに刺さりそうな、こんなイメージのをメインビジュアルで使って‥‥こんな感じのコピーが入って…と考えて行きたいところですが‥‥

その前に、まず、同一ターゲット、同一サービスで他社さんが使っているパンフレットを入手してご覧になってみてください。なるべくでしたら、業界内でも自社よりちょっと上、目標や競合と呼べる他社さんのパンフレットが良いですね。
さて、自社が実際に作ってみようと思って他社のパンフレットを見てみると、今まで気づかなかった良いところや悪いところが見えてきます。メインビジュアルはターゲットとちょっとズレていないか?サービス内容の説明は分かりにくくないか?このコンテンツは本当に必要か?などなど。。ご自身がターゲットになったつもりでご覧になっていただけると、今度はご自身が自社で作成したいパンフレットが与えたい印象や理解して欲しいコンテンツが明確になります。

社内で共有するために

ここまでくると社内で企画書を作成することが出来る程度の材料がそろいました。
おさらいですが、既存顧客を改めてセグメントし、ターゲットを明確化し‥‥つまり、どこで誰が誰に向けてどのように使うか?を具体的にしながら同業他社、競合商品と比較して、自社が作成するパンフレットが担う役割と期待する効果を文書化する…と、自然とパンフレットの企画書が出来上がってるということですので、あとはこれを自社内で共有しておく。
この企画書からズレたモノさえ作らなければパンフレット制作はほぼ成功ですので、この企画書の存在は重要ですね。

※弊社のようなデザイン制作会社にパンフレットの制作を依頼される際にはこのパンフレットを作る為の企画書をそのままお渡しいただければ、打ち合わせの時間や回数が減り、納期の短縮され、コストの削減にもなります。

パンフレットの作り方

具体的な「パンフレットを作り方」はこれ以降の工程のを指すかと思いますが、パンフレットを作る為の企画書の存在によってパンフレット制作のゴールが何となく見えています。
今後の作業は…


○掲載情報を整理する(まとめる)
○台割り(ページの構成表)を作成する

台割を作成しながら、原稿をまとめていくと各コンテンツに与えられるスペースが決まって行きますので、写真・文章・イラスト・図等、バランスよく並べて行きます。この時点ではラフ原稿となりますので、全体の流れを考えながら、メモ書きのように作成しておけば良いでしょう。
ただし、キツキツの文字ばかりのページやスカスカの間延びしたページが出来てしまわないように、各コンテンツ割り振るスペースはある程度具体的に検討しておく必要があります。
この台割が完成すると、具体的なデザインの作業工程に入ります。

パンフレットのデザイン作業

アプリケーションソフトを使ってご自分でデザインしなければならない時は…
台割が完成したら具体的なデザイン作業に入ります。
プロのデザイナーとそうでない方との違いは、例えばページ全体のトーンの纏め方だったり、写真加工の技術であったり、フォントサイズ、フォント選びだったり、文字間の詰め方、開け方だったり、細かな技術的な差と経験や日常的に蓄積したアイデアの差は簡単に埋めることは出来ませんが、デザイン・レイアウトの基本的なルールについては知っておけば真似することが可能です。
下のパンフレットの制作事例で注目していただきたいのはマージン(余白)部分についてです。

この参考デザインはA4パンフレットの中面…なので、見開きでA3サイズのページのレイアウトですが、余白部分はページ左右・上下だいたい同じようにスペースを取っていて、オブジェクトや文字の密度は高い方ですが、全体としてスッキリとした印象となるようにレイアウトされています。
パンフレットをデザインする際、この余白量(上下左右の余白の長さ)は全ページ共通のルールとして適用されています。
この余白の取り方、揃え方を実践するだけでもレイアウトは各段にスッキリしますので、自分でデザインしなければならない状況ではまず余白をしっかりと取り、全ページにそのルールを適用しながらデザインすることを心掛けてください。
また、ページ上下左右の余白だけでなく、各コンテンツや段落毎の見出しについても、各ページ共通のルールが適用されます。大見出し、中見出し、小見出しそれぞれのフォントサイズは統一され、見出しのテキストに対する余白も共通ルールに従って上下左右にスペースを取り、コンテンツを整理していきます。

極端に言えば、全体にバランスの良い余白のルールが適用されてさえいれば、ある程度の見栄え良いパンフレットは作成可能です。
表組や略図などシンプルなモノでしたら、余白のルールに従ってバランスよく配置してあげれば、読みやすく、機能的には問題の無いパンフレットが作成できます。
しかし、それ以上のクリエイティビティを求めるとプロのデザイナーとそれ以外の方の差が出てしまいます。
プロのデザイナーがプロたる所以はルールの逸脱の仕方とアクセントのつけ方を知っているからで、それによって「面白い」「クリエイティビティを感じる」レイアウトが作れるからです。
どうしても単調なデザインになってしまって、紙面に面白みが無い…と感じたら、是非、弊社のデザイン制作実績のコンテンツをご覧になっていただき、どのようなルールでレイアウトされていて、また、ときどきどのようにルールを逸脱しているのか…参考にしてみてください。

全てのデザイン制作実績

パンフレットの作り方のまとめ

パンフレットを作成するときにマーケティング会社や広告代理店などの外部ブレーンを利用しないケースにおいては、パンフレットを作る為の企画書を作るという工程が最も重要かも知れません。
目的やターゲットとのズレを補正しながらパンフレットが担う役割、期待する効果を何度も再確認して不要な情報をそぎ落とし、ユーザーが欲しい情報を先回りをしながらコンテンツを考える。この工程を経て完成した「パンフレット作る為の企画書」を設計図としてパンフレットを作成していただくと制作作業をスムーズに行えます。

ただ、素敵なコンテンツが出来たらデザインにも拘りたいですし、美しいデザインは人を惹きつけ興味を抱かせます。
内容はもちろん大切ですが、デザインにもこだわっていただけると、結果的により多くの方を興味を獲得することに繋がります。
世の中には多くのデザイン制作会社が存在していますし、デザイン費用にも差があります。
改めて弊社のデザイン制作実績などとともに、弊社のパンフレット制作についてのコンテンツをご覧になっていただき、部分的に外部に委託することのメリットやデメリットを考えるきっかけにしていただけましたら幸いです。