2010
01.21

中心商店街活性化:デザインで空き店舗再生 山梨大工学部生が計画

デザインに関するニュース

甲府市の中心商店街を活性化させようと、山梨大工学部の学生が空き店舗のデザインなどを手がける「空き店舗リノベーション・オフィスを始めようプロジェクト」を始めた。同大医学工学総合研究部の石井信行准教授(48)=景観工学=は「把握している範囲内では全国初の取り組み」と話している。

プロジェクトは昨秋、石井准教授の呼びかけに工学部の1年生3人が応募して始まった。空き店舗を利用して大学生が店を開く試みは全国的にあるが、このプロジェクトは業種の選定や店舗デザインの考案など「入り口」までだ。開店後の運営は経営者に任せる。

石井准教授は「学生は店に専念できず、期間も4年間に限られるため、学生による経営は成功例が少ない」と指摘する。そこで、工学部の利点を生かし、デザイン中心の取り組みにした。

今年度は金沢市や長野県松本市などの商店街を視察したり、甲府市の中心商店街の勉強会に参加するなどして準備中。来年度に市場調査や協力業者の選定などを進め、11年度にはモデル店舗1店をデザインする計画だ。

石井准教授は甲府市について「甲府駅近くに大学が四つあり、自然の残る学園都市といえるが、誰も将来像を示していない」と指摘する。同プロジェクトの学生たちも「若者に魅力的な店がない」「街として一体感を感じない」などと厳しい。

山梨市出身の長沼智樹さん(19)は「自然と共存できるような発展をしてほしい。自分たちが見本となるような店を作りたい」。伊藤大貴さん(20)は「プロジェクト終了後も経営コンサルタントのような立場で活動を続けたい」と、4年後に卒業した後も何かの形で継続したい考えだ。

石井准教授は「小さな試みだが、若者が街に出て活動することで、何かの動きのきっかけになれば」と期待している。

(毎日jpより抜粋)

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