2010
04.05

エコで勝負:ホンダ・薄膜太陽電池 甲子園球場に採用

エコ・環境に関するニュース

ホンダの薄膜太陽電池が、阪神タイガースの本拠地「阪神甲子園球場」(兵庫県西宮市)に採用された。「銀傘」の愛称で親しまれる内野席の屋根に設置され、3月から屋内の照明や空調用に稼働を開始。センバツに続き、熱烈な虎ファンが詰めかけるペナントレースでエコをPRする。

ホンダの太陽電池は発電層を髪の毛の直径の40分の1まで薄くしたことが特長。材料が少なくて済むため、主流の「結晶系シリコン太陽電池」に比べ製造時のエネルギー消費量を半分程度に抑えられる。

甲子園球場での発電量は年間使用電力の5・3%に当たる約19・3万キロワット時。火力発電で賄った場合に比べ、二酸化炭素の排出量を約133トン削減(甲子園11個分の森林が1年間で吸収する量に相当)できるという。

ホンダは06年12月に子会社を設立し、太陽電池事業に本格参入。07年から一般住宅向けに、パネル1枚当たり5万7500円(出力125ワット)で販売している。